渡邊邸物語

vol.8 2008年 11月

こけら落とし

ここ数年を駆け足で過ごして来たのでゆっくり木々の様子も見られずにいたら今年は「さるすべり」が咲き、萩が元気よく伸びてそろそろ花が咲きかけるでしょう。
「渡邊邸」の木はもみじが多くて新緑の頃は緑に、秋には紅葉が楽しめます。
昔は北庭に大きな松がありましたが、松くい虫にやられて根こそぎ処分しています。
2008年秋 はYUCCOの展示会を9月に終わらせ、11月には「まんじゃーれ」企画の「秋楽会」。
「雀巣庵」と「念魚の間」でまんじゃーれのランチボックスを食べながら音楽を楽しんでいただきました。
庭にスピーカーを置いて本格的なライブに。
キャパ一杯のお客様でした。
庭で演奏してそれを部屋から見るという設営です。
恥ずかしながらオーナー自らの演奏もしてまるで「渡邊邸」 こけら落とし・・・・。
壊れかけた家が再建してこんなにたくさんの方々においでいただいて感無量でした。
YUCCOの仕掛けた「渡邊邸」大作戦は「まんじゃーれ」夫妻の応援でまた新たな展開を見せました。
マスターが心をこめて創作したイタリアン ランチは美味しくて純和風な「渡邊邸」にマッチしていました。私が求めていたおしゃれな感覚そのもでした。スタッフのよりいいものを提供したいその気持ちが成功を生んだと思います。
他に多くの「渡邊邸」応援団のお陰だと心から感謝の気持ちでした。
父は肝臓がんで亡くなりました。
もう早くからお医者さんからは今年が最後だと言われながら長く生きる事ができました。
皮肉な事に父よりも若かった担当医師の方が先に亡くなる程に父のガンはゆっくりとしたものでした。
父も病状を把握していてそれまでに出来る範囲で旅立つ準備をしていました。
ある日、私に言い残したのは「どんな事があってもこの家をうどん屋だけにはせんとってくれ!」・・・でした。
(不特定多数のお客様では家の良さが分かってもらえないと言う意味もあっての事と思います)
敷居の高さは父の家へのプライドだったと思います。

08/15/2010

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