渡邊邸 オーナー 小橋 あやみ Ayami kobashi
両親が茶人で育った私ですが、それに反発し違った道を歩んできたこれまででした。2007年に父を亡くした後、数回泥棒に入られ朽ちる実家をどうしたらいいかと悩んでいました。
ある日、それを聞いたデザイナーでもある若い友人が「この家は人が見る価値があるから何とか生き返らせましょう」と言ってくれたこの一言で私は心が動きそこからこの家との新たな人生が始まりました。
父のこだわりいっぱいの「渡邊」の茶室五室は、古高松の豪農「揚家」から五十年前に移築されたものです。
素晴らしい父の感性に今更ながら驚いております。
亡くなった今は私が受け継ぎこの家の敷居を低くしてお茶、建築、美術に興味のある方が集って語っていただける空間にできればと思っております。
生まれ変わった「渡邊邸」として皆様にこれから親しんでいただければ幸いでございます。

先代 渡邊順久 Junkyu Watanabe

明治41年2月12日生まれ 2004年没95歳。
官休庵武者小路千家十二代家元愈好斎宗匠の直門。
昭和になり有隣斎宗匠時代に奈良県春日神社で十職の手伝いを得てお席を持つ。
お茶と共に生きた生涯でした。
先代の妻 渡邊宗喜 Souki Watanabe
大正13年1月15日生まれ 2018年没94歳。
昭和11年 江戸千家入門
昭和16年 師範免許 以来七十有余年間の茶道人生
各地の茶会にも意欲的に出かけて行く茶道教師
